先にアップしたT・デュボアの和声テキスト「和声学」の中の課題を使って実作化した曲の2作目です。
↓デュボアの説明と、一曲目のご紹介はこちらのページになります。
上のウィキペディアでも紹介されているように、デュボアはもともと作曲家で、多くの作品をの残しているはずなのですが、むしろテキスト「和声学」は、彼の作品よりも今の今まではるかに良く取り上げられているようです。
私の知る限り、過去には2度ほど日本語訳も出ています。
ですが2度目の日本語訳版が1970年代に音友社から出版されていたものが今は絶版状態になっていて、なかなか入手困難になってしまっています。
他にも「対位法とフーガ」というテキストもあり、邦訳は無いようですが、フランス語の原語版は以下からダウンロードが可能ですね。
いわゆるパブリックドメイン化されていて、自由にダウンロードして入手できるようです。
ということで、いずれにしてもデュボアのテキストは古くから日本でも珍重され、また重視されていたテキストになります。
彼の課題は日本の「和声 理論と実習」全4冊と比較すると結構長くて応用が利くものが多く、そんなわけもあって実作化するのがこちらも楽しみになっています。
また、そんな背景から、もうすでにいくつか他にも実作化したバス課題、ソプラノ課題などもあります。
そのデュボア「和声学」の中の課題から、バス課題を拾って2作目の実作版をこしらえてみました。
譜面の前半はこんな風です。
例によって、実作化した都合上、バス自体も自分好みに変形したりカットしたり継ぎ足したり、テキスト「和声学」の諸規則をガン無視している箇所もないワケではありません。
そして、実際に音にしてみたのが以下の動画になります。
前回第一回目の時と同じく、音色はチャンバーカルテットになります。
よろしかったらご笑覧ください。
なお、これも前作と同じですが、あらためてこうして私の方で譜面や曲に作り直してしまうと、これはこれで著作権が生じます。どうぞご勘弁&ご注意を(汗)