断食を定期的にしています。
それは、断食が確かに健康上の効果があるからです。
でも、先日は同じ断食でも今まででダントツに最長の30日。つまり丸々ひと月!
しかもこの間水だけ飲んで過ごす、いわゆる「水断食(本断食)」でした。
それを自宅でやり続けてみました。
これまでも断食は何度も体験しましたが、これほど長い期間は初めてでした。
お陰でどうにか最後まで無事に完遂できましたが、冗談ではなく、ヘタをすれば本当に「命のやりとりになるかも知れない」それくらいの覚悟でした。
確かに危険も伴うはずなので、いくらこれほど長い断食が健康上に良いとしても、決して人におすすめはできません。
けれど、その結果、どういう効果があったのか?どんなことが体に起こったのか?
一つの参考にはなると思います。
長くなりますが、それをザザッとお伝えしてみましょう。
水断食(本断食)はキツかった
断食にもいろいろなやり方があります。
食事の回数を一日一食とか二食に絞る「プチ断食」、酵素飲料を飲んで過ごす酵素断食などが有名どころですね。
最近は断食をさす英語、ファスティング(fasting)という言葉も聞かれます。
このファスティングとは、バラエティに富む断食の方法を全般的に指すようですし、このブログでも下の別記事でも取り上げています。
そのうち、私が今回トライした水断食(本断食)は、断食の中でも最も原初的な方法です。
その名の通りで、水しか補給しない断食を指しますが、それだけに一番キツいといわれ、同時にまた昔から行われているやり方です。
完遂した後でこそ語れますが、いや半端なくキツかった。
断食の効果をハッキリ経験するのが目的
ですがなぜ私がこんなことを始めたのか?
それは断食の効果を一番正面切って受け止めたかったためです。
つまり本当の断食、つまり水だけしか摂取しない水断食(本断食とも)というのはどういうものなのか?
その効果と一緒にホンモノの断食というものをしっかり体験をしてみたい、というのが今回の一番の目的でした。
そして上にも書いていますが、これまでも断食は何度か行っています。
ただ、いままでは3日、5日、一番長くても7日まででした。
それを今回大幅に伸ばしてみたわけです。
その目的は、繰り返しますがやっぱり断食の持つ効果。これをできるだけハッキリ経験しようとしたためでした。
そして、後に述べますが確かにものすごい効果がありました。
断食の効果「減量」「宿便」について
ところで断食でよく話題になる効果といえば、ひとつには減量です。
平たく言えば、「痩せる目的」「体重を減らすこと」。
確かに今回、水断食(本断食)を30日もやった後だと、当たり前のように体重は激減しています。
断食前に比べてなんと10㎏も落ちています。
丸ひと月、何も食べないわけだから当然と言えば当然です。
だから減量に本気で取り組もうとすれば、断食後の食生活に十分注意を払う必要が出てきますが、ややもすると以前の食習慣が抜けきれず、それにプラスしてかえってドカ食いするようになるリスクも生じます。
ですのでこのあたり、相当に意思を強く持たないと断食直後の減量状態を維持しきれませんし、なかなかメンタル的にもシンドイので、「リバウンド」を呼び込んで余計に体重が増えてしまうケースもあるようですね。
だから結論として、他の方法も合わせて行う必要があるでしょう。
そのうち私のオススメは、今私が断食の他に続けている「一日一食」。
断食の専門家や専門医が推奨している方法で、朝昼夕三食のうち、どれか一食だけ食べて後は食べない、というやり方で
たいていは夕食のみ食べることが多いようですし、私もそうしています。
実はこの一日一食を継続することで、肥満につながらなくなります。
なぜかと言えば、一日に一食食べただけでは肥満につながるカロリー摂取量には届かないからですね。
だから私も一日一食を一年あまり続けていますが、この間確かに体重は右肩下がりをキープ。
きれいに落ちています。
断食そのものの効果もあるとは思いますが、それと並んで大切なのは日常的、継続的な食生活を変えていくこと。
だから一日一食に食生活を変えたことよるカロリー落ちが相当に大きいと考えています。
断食では絶食している最中は確かに痩せますが、断食を終えて食事を普通に戻せばまた体重は元に戻ります。
ですが一日一食の継続的な食生活ではこういうことは起こらなくなるワケです。
もう一つは、「宿便を出すこと」。
これもよく言われますね。
宿便とは、普通の便とは違い、腸内に長期間にわたって滞留している便のことです。
通常では排泄されにくく、また内視鏡でも確認はできないとされているようです。
実際、私も1年前に内視鏡で大腸の検診を受けたことがありますが、腸の中はキレイだと言われ、宿便なども確認できませんでした。
しかしながら今回の断食によって大量の宿便が出ています。
後に書きますが、おそらく宿便というのは腸の内壁の表層部ではなく、その組織の奥深くに隠れてしまっているのだろうと思っています。
詳しいことはそれこそ専門家の知識が必要ですが、この宿便を長期間、体内に残留させることで種々の疾病の原因になるとされているようなのです。
このため、宿便をどうにかして排泄することがひとつの健康増進の方法になりますが、こうしたファスティングや断食は、そのもっとも有効な方法のひとつになるようです。
そして私も今回の断食で、確かに宿便が出ました。
我ながら信じられない「出方」でしたが、これも後に述べましょう。
断食は専門家による管理で慎重に!「命のやりとり」必至?
というわけで、ムチャとも言える30日間の水断食を無事成し遂げましたが、その効果などについて語る前に、いつも前置きしておくのですが、
基本的に断食はやり方を間違えると非常に危険を伴うので、少なくとも7日を超える断食をしようとする場合、医師や断食道場、あるいは専門の施設でしっかり管理された場所で行うことが必要になります。
実際、断食やファスティングの事故として有名なものには作家・僧侶で有名な故・瀬戸内寂聴さんが90年代に断食を続けたところ、失敗して5日目で病院に担ぎ込まれてしまったという事実があります。
だから上では「7日を超える」断食としましたが、行い方によってはそれより短い期間でも危険が伴うこともある、と認識した方がよいでしょう。
ですので私が言う立場にないかも知れませんが、特に減量などの効果をダイレクトに狙うあまり、自己流でファスティングや断食を行うことは常に危険が伴うので絶対にオススメできません。
私も様々に専門家や断食に関する本を読み返して自己流で断食を繰り返し、その上で徐々に体を慣れさせていった経緯がありますが、専門家の目から見ればストップがかかったはずです。
だから今回の30日断食も当然ですがホントに“自己責任”でした。
失敗したら冗談抜きで
「命のやりとりになるかも知れない」。
そこまで覚悟を決めて今回も開始しています。
30日間水断食(本断食)日記
では実際、断食中はどんなだったか?どういうことが起こったか?
行っている期間中に書いていた日記をちょっとかいつまんでご紹介してみましょう。
(トイレ関係の内容も少々あります(!)。読みたくない場合は飛ばしてください)
後で読み返した際、多少修正を加えています。
また、黄色枠は後で注釈的に付け加えた説明です。
2022年
1月29日から断食を開始する。
年末のクリスマスや正月のおせち料理などを頬張って食べ続けていたりして、年末年始のお祝い気分に浸っていたためです。
ところで私の食生活ですが、それまで毎日の一日一食に加えて毎月末頃に5日か、長ければ7日の断食をするのが恒例で、それも最近では水以外は何も口にしない水断食を自分に課していました。
一日一食は昨年1月から始め、月末の断食については最初のうちは3日、慣れてきたら7日、5日と日数を伸ばしています。
もちろん今回の30日断食同様、すべて自宅で、自己責任で行っていました。
これも他の記事にちょっと書いたりしています。
ですが今年の年末から年明けにかけては上の通りになってしまい、そのためかどうかわかりませんが、この頃になると実感として、ちょっと体肉にが付きかけてきた?ように感じ始めています。
そして何となく、自分の意識の底の方から
「そろそろ断食をやらなきゃダメだ!」
という声がするように感じてきました。
ネットなどで長期断食をした体験者の体験談などを見て、一度は長期断食に挑戦してみたい、と思っていましたし、これが今回の30日断食につながっています。
なお、ここでぜひとも注意喚起として述べておきたいことがあります。
それは、絶対に水分の補給を怠ってはいけない、ということです。
断食期間中は少なくとも必ず毎日2リットルの水分の補給を欠かせないこと。
これは多くの断食の専門家も指摘していることです。
たとえば成田山新勝寺の断食道場(現在はコロナ問題のため休止中)では日々の2リットル水分補給について、細かくチェックを義務づけられていると言い、同時にまた
「断食時の体調不良は、その大半が脱水症状によるもの」
だそうです。
あくまでもネット上の情報を確認した中での要注意事項だとは言い添えておきますが、他の断食の専門家も同様の主張が見られるので、これは十分に注意を払っておくべきでしょう。
私自身もまた、今回の30日間断食はもちろん、わずか1日ほどの断食であっても水分の補給は上の通りに行っています。
2月4日
断食7日目。
相変わらず動悸が止まない。
便意も完全にストップしているが、このように便秘状態だったり寝不足が続く時には動悸を自覚することが多い。
自己判断になるが自律神経失調症の兆候もかぶっているようだ。
久しぶりに閃輝暗点(せんきあんてん)が出る。
私の場合は動悸がそれになると思いますが、この原因のひとつはたぶん自分の姿勢の悪さも手伝っているかも知れません。日頃けっこう猫背気味でしたし、夜寝るときにもかなり体が沈むマットレスに寝ていたため、寝ながら猫背が助長された可能性もあると思います。
同時に、そういう姿勢や寝方のために、知らないうちに呼吸が浅くなっていたのかも知れません。
なお閃輝暗点というのは一種の視覚異常ですが、詳しく知りたい方はネット検索されるのが手早いでしょう。
このブログでも、下の記事の下の方にもちょっと書いています。
2月7日
断食10日目。
断食連続日数が本日で2ケタに。
初めての経験となった。
このまま完遂できるか?
ただ、宿便がその前に出たら、その当日をそこそこ超えない日数で断食を終えるよう、前もって決めていました。
この日記でも下の方に書いていますが、宿便が断食を終了する大きな目安となるという情報をネットなどで確認していたためです。
運良く30日目の前で宿便が出たのですが、出ないまま40日も断食を続けたら正直どうなっていたか?
40日どころかそのもっと手前、10日台や20日台でもうほとんど普通の動作ができなくなっていました。
立っても座ってもふらつく。歩くのも100メートルくらいが限度。
だからそのまま続けていたら、歩いたり立ち上がったりした際に転倒したり怪我をする危険や事故の可能性がよけい高まっていたはずです。
断食の日数を重ねるにつれ、それがますます肌身に刺さりました。
かなり動悸が酷くなって来ている。
このため断食が継続出来るのかどうか深刻に心配するようになった。
だがそこで深呼吸を10数回繰り返してみたところ、かなり動悸が楽になって来た。
最初息を吐ききり、鼻から一杯に吸って、口からゆっくり吐ききる、これを動悸が楽になるまで繰り返す。
この後でも同様に行ってみている。
2月16日
断食19日目。
朝から動悸が強まってる。
「今朝は夜中3時に一度起きたとはいえ、9時まで寝ていて、昨晩から合計9時間程の睡眠をとったのになぜ?」
と疑問だったが、ふと気づいて昼前に深呼吸をしたらかなりおさまった。
どうやら普段の姿勢の悪さに加えて、長い断食でいつの間にか体のシンドさに負けて猫背が進み、同時に呼吸が浅くなっていたらしい。
動悸がうるさかったらまずは深呼吸。
背筋を立てて息を吐ききり、鼻からゆっくりと吸う。
ゆっくりと吐き、同時に、肩、上半身の力を抜いてリラックス。
それとついでに水分の取り方。
水は一気にゴクゴクゴクとやらないこと。胃に負担をかけて腹痛を起こすから。
少量ずつ小分けにちびちびとる。
現在のところ体重は55、6㎏。
2月18日
21日目。
夜中2時ごろ目が覚めたがトイレには行かなかった。頻尿はかなり楽になって来たかも。
それも本当にアタマに“ド”の付くレベルの「ド頻尿」。
信じられないペースで排泄があります。
これもファスティングによるデトックス効果だと言われていますが、他の体験者の方のブログにもあったとおり、実生活ではこれほどにトイレに行く頻度が増えると支障をきたしかねないですね。
ちなみに今回の長期断食の前には体験しなかったのですが、その後になると「小」だけではなく、「大」の方もけっこう催すようになってきています。お陰で便秘とかにはいまだに全くの「無縁状態」です。
だが鼻の奥がかすかにひりつくのを自覚。
どうやら軽度の鼻風邪かも知れない。
そういえば昨日朝にうがいした時、少量の鼻汁があったし、昨晩寝つこうとするといつもより足が冷たく、なかなか暖かくならなかった。
夜のやや薄着で寝たのが原因か、または布団の中で横向きで寝入ったために背中が冷えてしまったか?
着替える時気づいたが、長い断食で身体が痩せた分、普段の着込みだと身体と服の間に隙間が出来過ぎていて、暖かく着込んだ効果が落ちている。
だからいつもは大丈夫でしたが、横向きで寝ていると背中からどんどん冷えに襲われて、寒さが二乗するみたいですね。
今回は特に冬のまっただ中だったので、この背中から来る冷えが一番こたえています。
夏場だったらまた別なハナシになると思いますが、それでも不思議と本格的な風邪は引きませんでした。
私の場合、以前だったら少しでも寒気や鼻風邪があるとストレートに風邪につながっていましたが、この辺断食によって免疫効果がアップしているためなのかも知れません。
さらに言うとファスティングをスタートする前は毎冬のように風邪を引き、その後で必ず花粉症にかかって耳鼻科でザイザル錠をもらって飲んでいましたが、ファスティングをスタートしてしばらくした後は風邪といっても風邪「気味」、花粉症も花粉症「気味」でおさまって、それ以上の悪化はナシで済んでいます。
ただ、両股関節の痛みは軽減されて来ているみたいで、朝もさほどではない。
数日前は朝起きると両股関節がガチガチして痛かった。
ですが今回の断食が20日になるあたりから、いつの間にかその痛みが消えています。
不思議でしたし、医学的な理由などはわかりませんが、こういう股関節痛や腰痛というものの要因はおそらく一つには血行の問題があるのかも知れません。
それが今回の長期の断食によって体の血流、血行が改善され、その結果として表れたのではないかと思います。
本日はあまり外に出ず、部屋で寝て過ごすつもり。
2月19日
断食22日目。
朝。
6時ごろ放屁欲求と穏やかながら便意があって、やむを得ずトイレ。
多少イキんだらガスと一緒に大豆位の便が出た。同時に下腹の張りが収まる。
下腹のボコボコと一緒に少しの便意があった。
このまま寝続けても腹が気になっておそらく眠れないかも知れないと思い、我慢せず薄闇の寒さの中、向こうのトイレに行くと、やっぱりガスと一緒にわずかな便。
だが朝水を飲んだ後、お腹がグルグルして軽い便意。これは意外だった。
なのでトイレに行って見るとガスと一緒にわずかな便が出た。
本当にウサギの糞のようなモノがチョロッと出た程度だった。
そして同時になぜか身体がふっと楽になってきた。
「これが宿便か?」
と最初は思ったが、ブツは普通の色。
ネット情報にあったような黒褐色ではない。「量」だってネットとは全然違う。
昨晩、下腹部がボコボコ言い、多少の便意を感じていたが、何も食べてないのに不思議なことだった。
たぶん、これもおそらく断食の免疫効果がアップしたために、鼻風邪を治そうとする身体の反応だったのではと思う。
骨盤の両脇の痛みが大分楽になってきた印象がある。座っている時に尻の下に枕や巻いたタオルを置くことで、背筋がピンと伸びるので続けているがこれも効果があるかも知れない。
左脚太腿の攣るような痛みも相変わらずあるが、断食始めので頃よりは大分軽減しているようでもある。
以前も似たような症状があります。
で、この痛みに関係しているのか不明ですが、股関節の痛みを軽減しようとして立ったままの姿勢でデスクワークを何日か前からしていました。
つまりスタンディングデスクワークをしてみていたわけですが、そうすると徐々に左太腿がこわばって感覚が鈍くなり、果てはこの時点のように寝ていても太腿に刺すような激痛が走るようになっています。
整体師に確認してもらいましたが私の場合、右足よりも左足の方がわずかに長く、この結果立ったままの姿勢を長く続けていると過度に左足に負担がかかって体のバランスがおかしくなるようですね。
このため断食中、後で思いつきましたがこの激痛を止めようとして両膝をへこ帯で縛り、右足で左足が外側に曲がって崩れるのを防ごうとしてみたところ、なんとか奏功。
運良く太腿の激痛が楽になりました。
2月21日
断食24日目。
睡眠の姿勢に失敗した。
昨晩夜中から右横向きに寝て8時過ぎまで布団の中で過ごした。
朝起きると鼻の奥がわずかにヒリつく感覚があって背中が寒い。
風邪を引いたら大変!とばかり慌てて背中を敷き布団にしっかり着け、その姿勢のまま寝直してそのまま10時過ぎまで過ごす。
日中も額がやや熱かった。
発熱程の心配はないようだが、本日は午後も布団で仰向けになって寝る。こうするしかない。
横向きのまま寝入ってしまった原因としては、ひとつには枕の使い方を誤ったようだ。
後頭部だけを枕に乗せただけで一晩過ごしたが、これだと首が過度にうつむきになり負担がかかってしまう。
これをやっていたために、苦しくて横向きになろうとしてしまとったと思う。
これを避けるには後頭部よりも首自体を枕に乗せて、首の骨の生理的湾曲を支えてやる必要があると考えた。
ただその一方で、腰痛(といっても腰に雲がかかるような圧迫感)はかなり楽になって来ていると思う。
左太腿の攣るような痛みもまだ足を動かすと怪しく、動かさなくても太腿に痛みも残っているが、それでも断食当初に比べると楽になって来ている。
またこれも断食前から気になっていたが、左脚股関節が腫れぼったくて断食当初も左横向きに寝ると左足付け根の横側に圧迫感があったが、今はなくなった。
2月22日。
断食25日目。
寝過ぎていたせいか、仰向けに違和感が出過ぎてしまい、また枕も同じでよく眠れなかった。
横向きになると昨晩の二の舞になると思い、ずっと仰向けを通したが、かえって裏目だったかも。
4時には諦めてちょっと横向きになってみたが、思いついてエアコンを点けて暖房を入れながら朝まで過ごす。
これなら昨日よりは背中を冷やさないだろう。
同時に日中使っていた座布団枕に交換。
そうしたら夢を見て浅い睡眠だったが漸く眠りに落ちた。
就寝前にエアコンをタイマー仕掛けにして、冷えの激しくなる夜更けごろから稼働させるのが安全なようだ。
また、枕も本格的に寝入る前は柔らかな座布団枕を使った方が良さそうだ。
本日はおよそひと月ぶりに自家用車を運転してみた。午前中30分ほど。
ネットサイトから車をあまり乗らないでおくとバッテリー上がりなどの問題が起こることを知ったためで、念を入れて三菱の江澤さんに確認してみたら、
「まだ新車だからそういう心配はないが、週一回は30分ほど走らせた方がいい」
との返事があった。
断食で身体がふらつくこともあってなるだけ人通りのない山間を適当に走る。
夕方には風呂場で頭の髪の毛をシャンプー。
丸椅子に座ったままで行い、その後歯磨き。これも何日かぶりだった。
湯船に入浴はもちろんのこと、シャンプーや歯磨きも今の時点ではもう立ってするとなど無理。
2月23日(水・天皇誕生日)
断食26日目。
曇がちの晴れなので毛布は干さず、基本的に部屋で過ごすことに。
昨晩はあまり熟睡した気がしないが、何気には寝ていたようだ。
その分ゆっくり過ごす。
昨晩は夜中の寒さを心配して寝着に着替えず日中のままスウェットパンツ二枚重ねにセーター、トレーナーそして厚めのウィンドブレーカーのまま布団に入る。
そして、今日も夜中にうっかり夜中にエアコンをタイマー仕掛けオンにしたまま眠ってしまった。
日中それでも晴れ間のあった時間にYAMAHAの発電機を物置から出してちょっとの間作業。
2月24日。
断食27日目。
「エアコンをかけずに横向きで寝てしまってはいけない」
これがわかっていたことなのに、またまたやってしまった。
今日また夜中にうっかりして、横向きのまま寝落ちた。
数時間後目覚めたら案の定、先日ほどではないにせよ背中がヒヤッとしたが、厚着していたお陰でやや助かった。
だが慌てて仰向けに姿勢を戻したら、背中にゾクッという悪寒。
ここで本式に風邪でもひいたら100年目だ!
なお、ネット上で見かけた断食体験者のブログ記事には、同じように41日断食を目指して続けていたところ、この27日目に吐き気と頭痛が併発したとあった。
自分は幸い今のところそういう兆候はない。
どうかこのまま無事続けられるように。
今回の予定としては最短でも30日間の断食期間を決めていた。
宿便が出なくても、体力的にそれ以上ムリだとか、体調に支障が出たら30日でやめることも考えていた。
33または36日できたらまあまあ上々。可能だったら40日を考えているけど。
本日も曇りがち。午前中わずかな晴れ間に日光にあたる。
座って上半身を立てていても最初のうちはクラクラする。
その姿勢のままで居続けると小一時間ほど経ってからようやく感覚が普通の状態に戻る。
数日前から同じようだっが、徐々にそういう時間の間隔が開いて来たようだ。
それから、断食7日目あたりでは就寝後、夜中に目が覚めると肩、背中の凝りが酷く、そのままの姿勢ではどうにも寝ていられかったが、今ほ殆どなくなって来ているようだ。
断食のデトックス、健康増進の効果は本当にすごいと思う。
2月25日。
断食28日目。
今、夜中の3時半にこの日記を書いている。
エアコンをつけたので念の為、過度に喉鼻が乾くのを避けようとマスクをかけた。
明くる朝。
晴天なので久しぶりに毛布、常用していた座布団二つ折りの枕を干す。
少し車の運転もしてみたが、それ以外は何もすることがない。
というよりできなかった。
体がもうしんどくて、立ち上がるのもやっと。
寝た状態から上半身を起こすだけでクラクラする。
寒風の中、日差しが良いのでそれなりに暖かく感じて、それが有り難かった。
2月26日。
断食29日目。
宿便がとうとう出た!
信じられなかった、というのが本音。
初めての体験だった。
朝9時過ぎ、妙に腹の張りが怪しそうだったので、「よもや?」と水を合計14口飲んで急いでトイレに向かうと、ガスの後イキんだものの、細い便が断続して出続ける。
これ以上は出ないと思い、手にしていたiPhoneで便器の底を何度も撮影。
確かに底には細長い、そしていつもよりも黒っぽい便が一杯に沈んでいた。
(画像はグロすぎるため省略)
長期にわたる断食を続ける内、
「熟睡の後に宿便が出た」
という情報をネット上で得ていたが、あらためてそれを自ら実体験したことになると思う。
宿便が出なければ、繰り返しますが「40日まで続けるつもり」というか覚悟でいたわけです。
ですがもうこの時点で体がゾンビのような動きしかできず、立ったり歩いたり、トイレに行く時にどこで転けたり怪我をすることになるのか?
かなり身につまされていました。
もちろんそれでも「やらなければならない」と思っていたのも事実ですが。
昨晩は夜中の3時ごろに目が覚めたが、なんだか顔や頭が微熱っぽく、
「風邪が多少本式か?」
と考えたが、その後寝直すと、意外だが熟睡。起きたら9時を回っていた。
宿便の後、身体がフッと軽くなった感がある。だが同時に、フラフラがいっそうきつくきなって来たようだ。
このため夕方早々と干していた毛布を取り込み、寝てみると、いつもよりも毛布がポカポカ暖かい。普段どおりにしか干していないのだが、宿便のお陰で身体の血行が改善されたのかも知れない。
一方で、右肩の痛みがひとまわりきつくなって来ているようだ。
2月27日
断食30日目
断食の最終日。
よく眠れず、寝たのかどうなのかわからいような按配で過ごす。
早々6時に起きてトイレに立ったら、鼻の奥がひりつく。
強いヒリヒリではないが、最終日で気でも緩んで風邪を引き始めた?
寝不足が手伝ってこのプチ体調不良に繋がっているかも知れない。
いずれにしても今日はもう億劫なので静かに布団の中で過ごす。
ただ、夜の就寝後、以前からそうだったが寝ると背中の違和感がキツくなっていて、それが寝不足にもつながっていたようだ。
その原因は厚着による腰回りの服のゴムなどのゴリゴリ。
こういう厚着で寝続けると、腰回りが痛くなったり違和感がうっとうしくなってしまう。
そう気がついて今夜は着たきりだった2枚重ねのスウェットパンツを脱ぎ、パジャマに着なおして寝直したら、背中が少しは楽になってきた。
もう一つ困っていたのが例の左太腿の攣る、というか突き刺さるような痛みで、宿便の後で血の巡りが良くなったためなのか、その前よりますますきつくなってきていた。
このため、下半身の着替えした後、太腿に湿布を貼る。
お陰で太腿はひんやりだが、あのきつい痛みは感じなくなってきたので助かった。
2月28日。
断食明け初日、回復食スタート。
意外にも今朝も宿便が出た。
昨日は寝不足で便秘気味だったせいか何も排出されなかったので、宿便は26日で終わりかと思っていたところ、下の寝着を着替えて眠りやすくなったためなのか夜中から明け方まで熟睡。
これで腸が元気出して動いてくれたらしい。
朝珍しく8時前に起きて便意に気づく。急いでトイレに向かい、イキンダが確かに昨日と変わらない量。
そしてフラフラになりながらソソクサと回復食を用意した。
8時ちょっと前、けっこう早目。
食べたくてウズウズしていたせいもある。
レトルトお粥を耐熱ボウルに開けて水を200CC加えて熱し、その半分をすり鉢に入れて米粒を出来るだけすり潰して食べてます。
本来的にはお粥よりも流動性の高い重湯が良いようでしたが、本格的に重湯を作ろうとすると手間がかかりそうだったので、レトルトお粥を使って、なるだけ重湯のように調理してみようと考えたワケです。
スリコギ&すり鉢で多少長めにすりつぶしていたらちょっと冷めてしまいましたが、始めの一食は多少冷めた程度でも、かえって味覚や体に対する刺激が弱くてよいだろうとも考えました。
あと、レトルトお粥が「白粥」、つまり米の他に何も含まれない白粥なので、ちょっと口寂しすぎるかも?
ということで、後で塩分補給だ、と乾燥した梅干の皮を数口かじってみています。
ほんのわずかにかじっただけですが、身体がみるみるシャキッとしてくる、不思議な実感がありました。
続く二日目の回復食は下のようにしました。
重湯(というか「重湯もどきのお粥W」)は初日のレトルト半分からレトルト一回分に増やし、他に消化の良いものをいろいろ添えて加えています。
なお、初日はレトルトの「白がゆ」でしたが、この二日目は「玄米がゆ」にアップグレードさせています。
回復食が進むにつれて、気持ちも落ち着いてきたように感じました。
意外なことに本日もまたもや宿便あり。
その後も2,3日は出た。
というか、冗談抜きで
「何だこの量は!?」
というほどの「大量すぎる」くらいの宿便。
人づてに聞いた話だと、断食後には「バケツに1杯くらいの宿便が出る」というケースもあったりするそうだが、まさしく本当だった。
というか「バケツ1杯」程度ではすまないくらい、それこそ「バケツ2杯」の量が出た、といってよい。
その証拠に、信じられなかったが大量の宿便が一気に出て、とうとうトイレが詰まってしまった。
自宅のトイレでこんなことは初めてだった(唖然)。
回復食は5日で終了。短か過ぎたかも?
トイレの話からいきなり食事の話に移ってしまって申し訳ないのですが、回復食の話を続けます。
回復食については上でもちょっと触れたとおり、石原先生の運営されている伊豆の「ヒポクラティック・サナトリウム」で出されているメニューを参考にしています。
ただ今回は30日という長期間にわたる断食だったため、同サナトリウムのメニューを多少アレンジして、取り入れてみています。
そのポイントの一つが、もう上でお伝えしているとおり初日の献立で、普通のレトルトお粥をもっと柔らかく、少なめにしたものを考えました。
その後で徐々に量や内容を戻していき、最終的には5日かけて普通の食事の内容に戻しています。
ただ、30日という長い断食の後ではもっと回復食の期間を延ばした方がよかったかも知れません。
その理由として、後に書きましたがこの数日後、体調にワケのわからない現象(というか症状?)が現れました。
そしてこれも後で知りましたが、現に北川八郎氏など他の断食経験者の説として、もっと長期間でしっかりした回復食をとるべきだという主張もあります。
今後私もこの点は十分配慮すべき課題となるにちがいないでしょう。
いずれにしても、今回の回復食は5日で終わりました。
自慢の(!?)「お粥定食」です。
三日目も同じ「お粥定食」でしたが、回復食は日を追うごとに徐々に普通の食事に戻していく、というコンセプトから、四日目のメニューは三日目よりもやや豪勢にしています。
そして次の日「回復食5日目 最終日」の一食目は以前の断食と同じくブランチにして、午前中には下のようなオートミールを主食にしたものを食べました。
メニューは上の画像の通り、食べたくてドチャッとなってしまいました。
食べすぎかな?とも思いましたが、自宅庭先の家庭菜園で育てた野菜をふんだんに使い、しかも料理自体が自分自身でつくった食事のせいなのか、よけい自己満足的に美味しく感じてしまってこんな量になってしまっています笑
ただ、それでも見逃して欲しくはない点として、メニューには肉類が一つも入っていないことです。
これまでの回復食ももちろん同じですが、あくまでも回復食の一環ということで、胃腸の負担を極力軽くするためにこうしたメニューとなっています。
次のようなものです。
・主食はレトルトの玄米お粥に梅干し。
・自家製大根の漬け物。
・黒砂糖をたっぷり練り込んで甘くした味噌。
・そして大根おろし。一緒にサバ味噌煮缶のカケラと、去年に庭先で取って塩づけておいたシソの実を入れています。
・本地元産の自然薯をすり下ろしてなめこ味噌汁に入れて、庭先の畑から長ネギも取って入れてみました。
近場のスーパーで珍しく自然薯が売られていたので、速攻買いです。
味噌汁の味噌自体はインスタントですが、具材がたっぷりすぎ。
できあがってみると普通の味噌汁の椀には盛りきれず、親子丼のどんぶりを利用。
贅沢な味噌汁すぎました。
・納豆にも同じく庭先で育てた長ネギ、そして「塩こん部長」を醤油代わりに入れてます。
醤油をたらすよりも旨みがあって気の利いた味でした!
こうして長い長い30日の本断食(水断食)の後、5日間にわたる回復食で締めくくっています。
繰り返しますと回復食については石原先生の運営しておられる「ヒポクラティック・サナトリウム」のメニューを基本的に多く取り入れましたが、今回は断食期間の長さが大幅に異なることもあり、手探りで献立を考えたところも多くなりました。
断食中にはこんなこともあった?
ということで長い断食を終えました。
そして宿便も初体験しましたが、わかったこととして宿便の後ではいっそうフラフラが酷くなります。
なお、何日にもわたる断食を体験した方ならおわかりと思いますが、断食の日数が進めば進むほど体がフラフラになります。
私の経験上で言えば、それこそ初めて断食を体験した場合、一日目からけっこうフラフラになりますが、何度か断食を繰り返していくと、これがある意味で「改善」されてくるようですね。
そんな風に断食を繰り返す内と、1日目くらいはなんとか普通通りの生活が送れるようになってきます。
一日二日程度の断食では空腹感もさほどではなくなるようです。
ざっと書いてみると以下の通りでしょう。
・断食1日目はまだ(断食初回を除けば)まだ大丈夫。
・2日目、3日目に進むと徐々にフラフラになる。
そして、
・2日目、3日目くらいになると、食事が恋しくなる。
このため、これを乗り越える努力が必要になります。
そして、4日目以降はいよいよフラフラ感が増していき、1週間後、それ以降になるにつれて
・寝た状態から起き上がるのもしんどくなる。
・立ちくらみが本格的になる。
・初期のような強烈な空腹感、食欲も収まってくる。
ということになるでしょうか。
実際、断食20日以降になると立ちくらみはハンパないほどにすさまじくなります。
私自身、一度などうっかりしゃがみ込んだ状態から普段と同じくスックと立ち上がろうとしたとたん、今まで体験したこともないほど強烈な立ちくらみに襲われてしまい、意識が飛ぶほどの感覚に襲われました。
そういうわけで、とにかく断食の日数がかさむほどに体の動きはユックリになりますし、また事故を避けるためにもそうすべきでしょう。
断食の「後」でこんなことも起こった?
で、これで終わりか、と私も思いましたが、実のところこれだけではなく、なんと断食を終わった「後」、数日経ったところで意外な現象が起こっています。
断食のデトックス効果もその中にあると思いますし、逆に上でお伝えしたとおり、回復食をちょっと端折りすぎた(?)ために出てきてしまった「現象チック」なものも出てきました。
これを最後にお伝えしてみましょう。
筋肉が落ちたら手足に浮腫みが!?
断食が長引けば、当然痩せてきます。
これまで3日、5日そして7日と、日数がかさめば痩せ方もその分進むわけですが、今回のように20日、30日というスケールで断食すると、筋肉自体がやせ細ってくる、そういう体験をしました。
現在断食を終えてひと月が経った後でも、腕の細さは断食前に戻っていませんし、太腿なども同じです。
ですがその代わりというか、断食終了後に回復食を経て普通の食事に戻った後、数日間には意外なことが体に起こっています。
考えてみれば当然なのかも知れませんが、要するに
断食直後のやせ細った体に、断食『前』と同じ食事を続ければどうなるか?
ということです。
もう少し細かく言うと、
筋肉の状態は断食終了直後とほとんど変わっていない、やせ細った状態なので、そういう体の状態のところに普段どおりの食事をとると体のどこに栄養は行くのか?
というハナシになると思いますが、何と下の写真の通り、手足の「浮腫み」として現れてきました。
思うに、断食前には筋肉に流れていた栄養が、断食後には筋肉がなくなってしまっているので、それが浮腫みの形で出てきたのだろうと思います。
何しろ今回、断食を終了した30日目のちょっと後に久々の入浴となりましたが、風呂場の鏡で自分の全身を見たところ、
腹はベコンとへっこみ、あばらが浮き出て、首筋や手足はやせ細った状態
でしたので。
自分の体なのに冗談抜きで
「報道写真みたいだな」
と、びっくりしました。
痒い痒い痒い!
もう一つ、意外な効果というか症状というか?
そんな状態に襲われています。
断食後、やはり10日くらい経ってくると、妙に体が痒くなってきました。
それもただの痒さといえるものではなく、もう全身がもれなく痒い!
手足、背中、太腿や腹、何でもかんでも痒くてたまりませんでした。
そして、ボリボリかいていると細かい粉のような皮膚がパラパラ落ちてきます。
かいてもかいてもまだ痒い!痒いこと痒いこと。
正直、
「ア〇ピーにでもなったのか?」
とも思いました。
終いにはキンカンを持ち出して特に痒いところに塗り放題塗って、ひとまずごまかしています。
上の画像とそのキャプションでもお伝えしていますが、どうやらこれも断食の一つのデトックス反応のようです。
体内の毒素が断食によって体表、つまり皮膚に浮き出てきて、それが免疫機能というか排泄機能によって、皮膚上の老廃物として体からどんどん排出しようとしていたようですね。
いままで体験した断食では3日か5日、長くてもせいぜい7日でしたが、その程度ではこうした現象は起こりませんでした。
でも断食が長ければ長いほど、こういった、いわば「体のもっと奥にある毒素」が引き出されて排出されていくみたいですね。
今回の宿便でも同じことが言えると思いますし、実際宿便は断食29日目にやっと出てきました。
というわけで、今回の記事はかなりたっぷりした内容になってしまいました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
そのうちまた断食の体験なども増やすと思いますし、また英語の際と同じくkindleなど、電子辞書で本を書いてみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。