洋紀Hiromichiの部屋

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英語の辞書おすすめは紙?重いけれどそれ以上のメリットでイチオシ!

英語の学習に最適な辞書の「形状(プラットフォーム)」って何でしょうか?
要するに紙の辞書、オンライン辞書のうちでどっちがオススメなのか?という問いです。
真顔でそう考えたり問われたりしたときには、私だったら迷うことなく

昔ながらのの辞書。

こうなります。
ただ、今では昔ながらの紙の辞書の他、電子辞書やオンライン辞書、ひいてはネット検索を一つの辞書のようにして利用するという、とても豊かなプラットフォームが存在します。

英語を学習する場合、もちろんですが人により勉強の仕方、辞書の弾き方や活用の仕方、などなど、十人十色なのは十分承知しています。
だから決定的には「誰にでも紙の辞書がおすすめ」と言い切ることはできません。

けれど、私の中で少なくともおすすめの英語辞書はやっぱり紙。
少なくとも、私の個人的な感想からはこうなるのです。

なぜなのか?
私の英語の学習経験や辞書の利用の仕方をベースにして、理由を説明してみましょう。

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紙の辞書なら英語の学習が楽しくなる

まず最初にお断りしておきますが、ここで私のいう「英語の辞書」というのは、いわゆる「英和辞典」、そして同時に「英和中辞典」というジャンルに絞ります。

その理由はもちろん、この主の英和辞典が一番利用頻度が高い。
あくまでも高校生以上の年齢の方々を対象にした場合の私見です。

それこそ利用する方たちの分野やレベルにもよるのですが、それをおしなべて総合的に考えて見ると、「中辞典」の規模が一番よく利用されると考えるからです。

最近は「中」の文字がタイトルにない「英和中辞典」も多いですね。

さてその上でおすすめの英語の辞書、とりわけ英和中辞典はやっぱり紙。
ムカシからよく使われている、あの分厚い紙の英語の辞書です。

なぜなのか、というと、あくまで私の経験則ですが、電子辞書、オンライン辞書に比べると、一番利用するのが楽しいから。
これにつきるのです!
正直な話、オンライン辞書や電子辞書に比較して、楽しさという点では紙の辞書が一番だと思っています。

「探し物を見つける」と同時に、いろいろな「発見」が圧倒的

その理由の第一には、他のプラットフォーム、つまりオンライン辞書や電子辞書と比較して、紙の辞書は一度に目にする情報が圧倒的に多いと言うことです。

単語やイディオムを調べるのに、辞書は欠かせませんし、この目的だけならば、紙の辞書、電子辞書そしてオンライン辞書のいずれでも用が足ります。

とりわけ、紙や電子辞書ではイディオムの検索に難渋することも多いのですが、オンライン辞書だったら、かなり正確に、そして迅速にイディオムを見つけ出せます。
そしてオンラインであれば電子辞書以外にも、イディオムそのものをネット検索にかけてみたりすることもできますし、実際に私もさんざん使っているクチです。


ですが紙の辞書は、こういう即効的なメリットこそ難しくなるものの、それ以外の部分で大きなメリットがあります。
それは何よりも、一度ページをめくるごとにものすごい量の情報が詰め込まれている、目にできるという事実。

その一大特徴と言えると思いますが、必ずしも目的の単語やイディオムを探索するという作業だけではなく、その単語やイディオムの近傍に他のどんな単語やイディオム、そしてそれに伴って意味やスペルの多様性があるのか、それを存分に確認し、見ることができるのです。

英語の学習を再スタートしてしばらくの間、学研の「スーパーアンカー」を使っていました。ですが学習段階が進んでくるにつれ、掲載している単語数の不足が目立ったため、評判の良い「ジーニアス」に変更。第2版から最新の第5版に至るまで愛用しています。
写真の第3版(並装)はそのうちでもかなり長期間使用していたもので、ご覧の通りカバーと本体が切れて離れたりするなど、くたびれ果てた外見になりました爆


そして、その中には検索目的ではない単語やイディオムであっても、意外な発見や理解も出てきます。
中には、まれかも知れませんが探す目的だった単語やイディオムの重要さを忘れて、非常に興味をそそられてしまったりすることもあるのです。

つまり、紙の辞書というのは検索など本来の目的以外の、言ってみれば「+α(プラスアルファ)」が非常に大きいと言うこと。
これこそが、私が紙の辞書をイチオシする理由です。

もちろんそういう行為は、本来の学習や検索から離れた「遊び」、「時間つぶし」に終わることも多いに違いありません。
当然ながら、むしろ慎むべき場合も多いのです。

けれど、それでも目的とする情報以外のところで思わぬ興味を引き出される、「面白いな」と思えてくる、そのような一切を切り捨ててしまうのは惜しいのではないでしょうか。

これに対してオンライン辞書、そして電子辞書は、画面上で得る情報がかなり限られてしまいます。
特に電子辞書。
電子辞書の画面は非常に小さく、本当に「目当ての単語・イディオムの意味、用法だけを押さえる」という用途に特化している、くらいの差があります。

一方、オンライン辞書だったら確かにある程度、検索に幅が持てます。
たとえば〇辞郎のように画面をスクロールするなどして単語やイディオムの使用例などを無数に見ることも可能です。
しかしながら、それでも目的外の単語やイディオムなどを見るのには紙の辞書よりも制約されるケースが多いです。

これに対して紙の辞書というのは、オンライン辞書と違って一つの単語やイディオムの用例を徹底的に調べ上げるには多少不向きになりますが、その分同一のページ、あるいは目的の単語やイディオムの周辺に、元々の検索の対象から離れた意味やスペルを持つ単語やイディオムがちりばめられています。
個人的な見解に戻りますが、それらを検索目的の単語などと一緒にさーっと見るのは楽しいものです。

書き込み、付箋貼り,マーカーなどはほとんど独壇場

そして私が紙の辞書によく施したこととして、気のついたことなどを辞書の中に書き込みをしたものです。

書き込みの中でもよくやったのが、似たり寄ったりの意味や用法を持つ単語、イディオムが遠いページに存在しているのを確認した際、必ず両者のページの該当箇所に
「p.ナントカ参照」
とか、
「何とかページの何々へ」
みたいに書き込んでいたものです。

学習態様は人によりけりですが、私の場合、知りたい情報が目立つようにと考えてよくマーカーを辞書の中に使いました。
学習効率と迅速さ、理解の進捗などを天秤にかけていけば、こういうことが手早くできるのも紙の辞書ならではだろうと感じます。


それ以外にも、辞書の中の情報とは関係ない、英検やTOEICの手持ちの問題集や単語集などと連携して押さえるべき情報だ、などと考えたときにも
「どこそこの単語集(問題集)の何々ページを参照」
などと書き込んだりするのも良いと思いましたし、実際に書き込んでいました。

愛用していた「ジーニアス英和辞典 第3版」。ことあるごとにこういう風にして書き込みやマーカーを入れ、付箋もしばしば使いました。
今では新しく第5版を買い、この辞書は「積ん読」状態ですが、終いにはマーカーや書き込みゼロのページがなくなってしまいました爆


逆にそういう「辞書」以外の本の中に
「(辞書の)何々ページのどこそこを参照」
などとも書いておいたりすると良いと思います。

そして、これを継続し、かつ利用を重ねることですごく頭の整理と記憶がされてくると思いますし、もちろん私もやりました。

つまり紙の辞書なら、こういう作業が一番簡単にこなせるのです。
マーカーも同様に簡単につけられますし、付箋も同様です。
付箋は現状、特にオンライン辞書でも利用できるようになっていますが、やっぱり紙の辞書よりは簡便さで負けるようです。
実物の付箋であれば、付箋自体にメモ書きなどもすぐにできるし、項目ごとに色分けもできます。

ついでに付け加えますと、付箋に限らず紙の辞書なら、必要とあらばちょっとしたメモ用紙に必要事項を書き込んで、辞書自体に貼り付けることだってできるのです。

これらの作業はほぼ紙の辞書の独壇場だと思いますし、まだまだ当分は優位性が衰えないと思うのです、

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重いけれど、慣れてしまったら勝ち?一番楽しいプラットフォーム

しかしながら紙の辞書は、紙という媒体であるが故に隠しきれない短所があります。

それが重いこと。かさばること。
はっきり言って、携行には一番向いていないプラットフォームが紙の辞書。
重いって本当にやっかいです。私も絶対に認めます。

だから、外出時に携帯するなど、その重さがモロにデメリットになるような使い方は、私も安直に「それでも持っていった方が良い」とはおすすめできません。

実際私自身、外出先で英語の学習や調べ物をする際にはほとんど携帯しません。
電子辞書プラスオンライン辞書で十分です。

外出時に持ち出す電子辞書「セイコーインスツルSR-G7001M」。その右にあるメモ書きの束はこの電子辞書で検索して書き留めた単語やイディオムで、電子辞書と一緒にそのケースにいつも詰め込み、外出先でせっせと暗記していました笑
前はSR-E8000を使用していましたが酷使に耐えきれずイカレてしまい、同じセイコーで評判の良かった本機を購入。
SR-Eを買った時には型落ちだったためかすごく安く買えましたが(確かAmazonで1万円もしなかった)、SR-G7001Mは2万円以上の高値でした。しかもSR-E8000より小型になったは良いが、ボタンの感触が全然異なるため、慣れるのに大変でした笑
今はセイコーインスツルも販売が下火になっているようで残念です。


ただし、基本的な英語の学習、つまりTOEICや英検をはじめとして、大学入試や大学の授業の英語学習などを対象とした場合、
「重さに慣れてでも持って出かけるようにした方が良い」
というのが私の本心です。

唯一の欠点とも言える紙の辞書の重さ、かさばりに慣れてしまえば、上で説明したような私の使い方なども自在にできますし、私自身の経験から言っても、辞書の利用の楽しさも手伝ってか、語学の学習がはかどると思います。

私の現在メインで利用している英語の辞書(英和中辞典)

そういうわけで、今私が使っている紙の辞書と言えばこれまでの流れからおわかりと思いますが「ジーニアス英和辞典(中辞典)大修館」、その最新版になる第5版です。


いまは英語の学習を一区切りつけてしまい、ちょっとした単語やイディオムの検索程度しか使わなくなりましたが、その分かえってこういう中辞典の規模の辞書の方がありがたい存在です。

英和中辞典はご存じの方も多いように、もちろん他の出版社でも優れた辞書を出版していますが、とりわけ大修館のジーニアスは頭一つ抜けた人気と信頼性を維持していると思いますし、おそらくこれは圧倒的多数の意見と考えて良いと思います。

その証拠と言うべきか、書店に足を運んでみると、英和辞典のコーナーにはこのジーニアスだけが平積みされていることも多く、中にはその内容をポップアップで紹介してアピールしているケースすらよく目にします。

要はそのくらいに書店側からもイチオシ。
そしてジーニアスの人気が安定の不動を見せている証拠だと言うことでしょう。

贅沢して、第5版は「革装」を購入。辞書本体の内容は並装と全然変わらないのですが、扉を開いたり、手に持ったときの感触が素晴らしい!
第2版の時も革装を選びましたが、手に持ったときのなじみやすさ、フィット感が抜群で、単なる「道具」という辞書の機能から本当に「愛着」のレベルです♪
やはり人によりけりだと思いますが、英語の学習を充実させるためにも、多少値は張りますが革装はおすすめです。


その他、中辞典としては「アンカーコズミカ(学研)」などもたまにみてみたりします。
学研の辞書はスーパーアンカーもそうですが、解説や文法説明なども非常にフレンドリーですし、英語学習の入門レベルにはむしろこちらの方が好ましいと言えるかも知れません。

学研のアンカーは、ジーニアスの内容とは一線を画すようなイメージがあり、それでありながらも内容が大変充実しています。
特にコズミカは、アンカーの一大短所とも言える見出し単語の少なさを見直して、他の中辞典と同じレベルの9万語に増やしているため、ジーニアスと並んで非常におすすめできる一冊です。
多くの方たちも同じ意見ですし、版はいささか古めですが、ジーニアスと平行して参照しても十分に価値のある内容、そう思えるのです。

どのプラットフォームも一長一短あり!紙の辞書も一緒に賢く使い分けて

以上の内容をまとめて見ますと、あくまでも私の場合ですが、外出している際の英語学習や調べ物にはオンライン辞書、そして電子辞書になります。
そしてまずまちがいなく、他の方たちも同様なはずなのです。

それでも自宅のデスクワークに戻ったり、英語学習をたまさかに行うときには必ず紙の辞書を使います。
もちろんオンライン辞書やネット検索、そして細かな作業になるときには「ジーニアス英和大辞典」「リーダーズ英和辞典」などを電子辞書で絶えず確認しています。

私からこう言ってしまうとミもフタもなくなるのですが、電子辞書、オンライン辞書は携帯に一番楽ですし、単に検索するなど、辞書本来の使い方に限るような外出時の場合には、これがおすすめと言うしかありません。

ただ、紙の辞書がないがしろにできない、切り捨てることは難しい、というのはこれまでお伝えしてきたとおりで、よく考えてみれば、オンラインだの電子辞書の普及していない時代だったら誰でも紙の辞書を持ち歩いていたわけです。
そしてまた、学習や作業を進めるためにも、その重さに慣れなければならない、という義務感もひとしおでした。

ですが様々なプラットフォームが出そろっている現在、あらためて紙の辞書の良さというのを振り返ってみると、その重さ、かさばりという短所を乗り越えて、その上に長所があると思うのです。

ですので、どのプラットフォームであっても長所もあれば、短所もある。
要はそれらを賢く見極めて、自分の用途にプラスをもたらすように考えていけば良いのです。
そして、紙の辞書も交えて、TPOに合わせて賢く、そして楽しく使い分けていくのがベストではないでしょうか。

だから、私が言うのもヘンですが、一念発起して
「自分は外出時だって紙の辞書を持ち歩くんだ!」
と頑張ってみるのも良いかも知れません。

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