洋紀Hiromichiの部屋

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二声対位法の実習(二分音符対旋律)を作ってみました。その2

二声対位法の実習(二分音符対旋律)を作ってみました。その2

二声対位法の実習(二分音符対旋律)を作ってみました。
第二弾ですが、先の第一弾のように、二声だけではなく、そこにまたいろいろ、といっても自由対旋律ですが付加して4声まで造ってみています。

定旋律は自作です。バスに固定し、その内容は例によって私の好みで、バッハ「パッサカリアとフーガ ハ短調」のバスのテーマを前半に利用しています。

  

前回と同じく、諸規則事項は池内友二郎『二声対位法』によっています。
テキスト中の定旋律と、こちらのメロディとは異なるので、それに沿ってテキスト注の諸規則事項にぴったりかなうかどうかは、未だ未知数です。

さらに言いますと、このテキストでは続編となる「三声八声対位法」の中で、ここに三声の実施例としてあげたような「対旋律として二分音符と自由対旋律との組み合わせ」が載っていません。

そのため私の方で独自に規則事項を新設して、それを当てはめている箇所があります(特に終結部分)。
一応ご了承ください。

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よって、下の譜面にはご覧の通り、三声の対旋律には二分音符対旋律、自由対旋律の組み合わせ、そして四声ではさらにそこに自由対旋律を加えて実施してみています。

お気づきかと思いますが、二声、三声、四声の実施例ともども同じ対旋律を利用しています。
つまり三声の対旋律に使われている二分音符対旋律は、その上の二声のそれ、四声の対旋律にあっては、三声に使われている二本の対旋律を両方ともそのまま使っています。
(テキスト中の規則事項になるだけ合わせる意図で、結尾部分で多少変化させています)

同じ対旋律を用いながら、他に声部を足していくというのは、ある意味謎解きのパズルみたいなものかも知れません。
その分結局実施が難しくなってしまうのですが、私はこういうのが好きなタチですWWW

さらに、それを実際に音にしたのが下になります。

ウンチク(といえるかどうかW)を漏らすことをあえてお許しいただければと思いますが、このテーマはリズムを変えてバッハの最後の大曲『フーガの技法』で現れる「4重フーガ」の最初のテーマにもなっている(最初から最後まで同じではないにしろ)ようですね。
だからバッハ自身もこのメロディが好きだったようです。

私もこのメロディを使ってこう言う実施例をまた作ってみたいと思っています。
元々の定旋律のメロディがこのような秀逸なものだと、対旋律も結構楽しく作れるみたいです。

もちろんその陰で、様々な規則事項、つまり対位法の学習上で絶対に顔を出してくるはずの禁止事項や注意事項とにらめっこになるワケで、その分大変なんですが笑

ゲージのスイッチを押せば音が鳴りますので、あくまでも上の譜面一連と同様、著作権付着のままということで「ごめんなさい」ですが、よかったらお聞きください。
(一応雑音を消去して新たにファイルをアップロードしてみています-2020/03/08)

 

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