洋紀Hiromichiの部屋

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自作曲「無伴奏ユーフォニアム(チェロ)組曲 ニ長調」より第四曲(終曲)「ジーグ」

ずいぶん以前に作った低音楽器の独奏による組曲ですが、今回はこのうち、終曲となる「ジーグ」という組曲の一種のご紹介です。

四つの小曲からなる組曲の最終曲で、実は今を去ること20年ほど前、東京の原宿にある地下のスタジオで演奏していただいたことがありました。
曲の説明を、その演奏の経緯と一緒に今回はお伝えしてみたいと思います。

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バッハ「無伴奏チェロ組曲」にインスパイア?

曲の演奏ファイルはこのブログ記事の下の方に置いてあるので、よろしかったらお聞きください。
聞いてみればおわかりと思いますが、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聴いたことのある方なら、けっこうそれを真似ている感じがすると思います。

実際、私もこれを作った時点ではけっこうバッハの曲を聞き込んでいました。
というか、遙か昔の高校時代、音楽の時間にバッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」を授業で聞かされたあたりから出会いが始まっています。

これにちなんでちょっと沿革を披露すると、こうして音楽の時間中にバッハのトッカータとフーガニ短調など聞かされたことがきっかけとなって、その後に私は平均律やフランス組曲、イギリス組曲などを聴くようになったといってもよいかも知れません。
バッハという作曲家とその作品に出会えたきっかけとなったことは、学校の授業は何気に大切な時間、今振り返るとそういうセオリーです。

それを後々になってようやくどうにか曲を作れるテクニックを持てるようになった頃、結局のところ
「自分にも同じようなものを作れるんじゃないだろうか」
無謀な考えがわき上がり(爆)、
「どうせバッハのようにかっちり作れるワケないけれど、自分で楽しんで好きになれるように作ってみようか」
という動機に発展。

結局のところ地元で音楽教室を開いていたユーフォニアム奏者とコンタクトできたことがきっかけで、それっぽい曲集を作ってみたわけです。

本組曲の第一曲「前奏曲」の譜面(著作権の問題については下を参照)。
20年ほど前の当初はこの画像のような外国製ソフト(「Musicator」というMIDI音源ソフト)の譜面上で作っていました。
なおご覧頂くとおわかりと思いますが、主調は変ホ長調としてあり、今回アップするこちらの「ニ長調」とは半音異なります。
この理由は、一つにはチェロで演奏する場合、他の弦楽器とともにけっこう『調を選ぶ楽器』という点があります。なので万一チェロで演奏する機会があれば(その時は他もいじらなきゃならないと思いますが爆)、その便宜として弦楽器の得意な「♯(シャープ)系の調」に設定し直してみました。

あと下記にある通り、著作権の問題があるのでそれに抵触するような操作については禁じられますので申し訳ありません。
ですがユーフォやチェロなどの楽器を嗜まれていらっしゃって、この画像や下の楽曲つき画像に好奇心が湧かれた方は、個人レベルですが演奏していただいても結構です。


【お読みください】これら自作曲については著作権など重要な規制事項がありますので、下の別記事にてご確認願います。

当ページ上の自作曲などのご視聴などに当たっての著作権などの規制事項について

ということで、曲の題名が純粋にチェロではなく「無伴奏ユーフォニアム(チェロ)組曲」とややこしくなっているのは、最初の予定として金管楽器のユーフォニアムのために作っていたのが原因ですね。

また、曲をお聴きになればおわかりの通り、弦楽器特有の奏法であるダブルストップ(重音)がなく、いつも単音ばっかりになっていますが、これも元々はユーフォニアムの演奏から「出発」している名残です。
チェロで弾くような時を想定して、重音を適所に付けなきゃならないかな、と思ったこともありますが、何せ20年以上もお蔵入りになっていた曲のためもあってか、その後うやむや状態ですねすみません爆

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あるユーフォニアム奏者の好意で原宿のスタジオで演奏

具体的にこのあたりの経緯を申し上げると、確か2000年になるかならないかの頃だったと思いますが、まずちょっとしたきっかけで知ったユーフォ奏者のところに別な曲を持ち込んで演奏してみて欲しい、と申し出たのが始まりになっています。

その曲というのは今回ご紹介する曲ではなくピアノの曲で、「春の小川を主題とするフーガ 変ロ長調」でした。
一度も面識がない方(女性)でしたが、「自分には難しくて弾けない」と言いつつもその曲を知人のピアノ講師に頼んでくれ、その好意に助けられる形で館山市にある「南総ホール」で弾いていただいています。

結果として自分一人では実演としてどうにもならないものを、いろいろな人に助けられて実現した形になっていました。
その厚情に感謝の意味として、このユーフォ奏者にこの一連の組曲を作って差し上げてみた、それが今回ご紹介するこの曲集のうちの一つになります。

ですがそうしたところ、それほど間もないうちに同じくこのユーフォ奏者のご厚意によって原宿のスタジオで曲の演奏を行っていただけました。
確か地下にある小さなスタジオで、聴衆席は折りたたみイス、その聴衆も10名いるかいないか位だったと思います。

その後その奏者とは没交渉になって今現在に至っています。
私としても感謝すべき思い出が重なっており、どこかで元気にユーフォニアムを教えているのではないかと思います。

音色「琴」で演奏「無伴奏ユーフォニアム(チェロ)組曲 ニ長調」より第四曲(終曲)「ジーグ」

ということで、前置きが長引いてしまい失礼しましたが、「無伴奏ユーフォニアム(チェロ)組曲 ニ長調」より第四曲(終曲)「ジーグ」の画像付き録音(MP3 4分30秒)を下にご紹介します。

音色ですが、現在利用している作曲ソフト「スコアメーカー(KAWAI)」の音源で演奏してみたところ、チェロやユーフォニアムの音色がどうも好ましく感じられないため、ハープとか琴(日本)の音色を考えてました。
その結果、琴の音が出だしの輪郭もハッキリして引き締まっているように感じたので、これを今回使っています。

組曲のフィナーレなので華やかなものをイメージしてみました。
これを作ったのが今を去ること20年は経っているはずですが、当初はこの画像のようなソフト(Musicator)の譜面上で作っていました。

MIDI音源ソフトの中では人気があり、私も当時好んで使っていました。
ですが今と比べて操作性に限界もあり、たとえば画像の左端の各種記号類は演奏上まったく反映がありません。要するに「譜面中に記入できるだけ」の記号です爆。

これを作ったのが今を去ること20年は経っているはずですが、当初はこの画像のようなソフトの譜面上で作っていました。
今使っているKAWAIのソフトとは操作が全然異なります。
当時の音色同様、今利用しているKAWAIのスコアメーカー上でも同じく合成音にすぎませんが、以前の音色とはそれでも隔世の感があります。

最近は古い自作曲のもじり作業?

ということで、愚作でお恥ずかしいですが、専門家に演奏して頂けたこともあるということで、自分でもよく聴くことのある曲になっています。
たまさかに譜面を引っ張り出し、曲のデータも鳴らして録音したりしていますが、今回このブログ記事上にアップするためにほんのわずか音符の修正を入れています。
もちろん主調の変更は上記の通りです。

この頃こういう曲作り作業も手薄になり、こういう古い自作曲を再び自分好みにもじって悦に入っているみたいなところがありますね。
でもそれもまた楽しいからヨシとしている、それが今の現状かも知れません。
そのうち大きく自由な時間ができるようになったら、何かまた作るんじゃないかと思います(爆)

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