洋紀Hiromichiの部屋

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自作曲「ピアノのための鎮魂曲 変ホ長調」

自作曲「ピアノのための鎮魂曲 変ホ長調」

自作曲のご紹介です。
今回は、「ピアノのための鎮魂曲 変ホ長調」。
6分程度の短い曲ですが、作ったのはずいぶん前、もう20年くらい経ちます。

今回のアップで、あらためて所々を修正したりしてみました。
この曲のご紹介と、いきさつをちょっとお話ししてみます。

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自分にとって唯一の「鎮魂曲」作曲

鎮魂曲、あるいはよくレクイエムというラテン語でタイトルを見かけるジャンルの曲になりますが、私の数少ない曲のうちでも、このように「鎮魂」という題名を付けているのはこの曲が唯一です。

私の曲自体は、あくまでもアマチュアの拙いものに過ぎませんが、それでもありがたいことに、以前に別なサイトを開設して自作曲のご紹介をしていた頃は、閲覧者の方たちに好評だった曲もないわけではありませんでした。

ただ、この曲はそういうわけで、あまりハデな作曲のパフォーマンスを狙ったものでもなかったので、むしろ自分の自作曲ラインナップの中では地味な方に属すると思います。

それでも、けっこう作曲の経験を積んできた後で作った曲と言うこともあってか、自分なりにそこそこまとまりのついた曲になっているかな、などと自画自賛しているところです。

「緩-急-緩」の3部形式&中間はフゲッタ

ということで、早速曲のご紹介になります。


(音色をチェンバロにしてみました。他の自作曲同様、著作権は放棄しておりませんのでよろしくお願いいたします。)

お聞きいただければおわかりの通り、形としては「緩-急-緩」の三つの部分からなる短い曲です。

このうち「緩」の部分、とりわけ最初の「緩」の部分は、それほど演奏の難しい曲ではないと思います。
ですが、中間の部分は「フゲッタ」で、速度もそれなりにあって細かな音符が連続しています。
たぶん、それなりに手応えのある部分ではないでしょうか。

ちなみに、私はこの曲、弾けません(きっぱり)爆。

私の場合、元々初学者の方たちを中心に和声学や対位法を教えていたりする経緯から、和声学上の四声の響きが好きで、このため賛美歌調の穏やかな曲、キレイに和声が出ている曲を作るのが性に合っているのかもしれませんが、逆にこのため、細かな音符を追いかけたり、弾いたりするのは苦手、というか、そういうキーボードのレベルでもありません。

だから、自宅で電子ピアノを操るときには、決まって和声の連結を中心にボコボコ弾いたりするのが常です爆

明るい鎮魂曲『清くさわやか穏やか』

「鎮魂曲」というと、有名な作曲家の持つ曲のイメージとして「悲嘆」「陰鬱」など、暗くて悲しい雰囲気のみがクローズアップされますが、私の作ったこの「鎮魂曲」の雰囲気としては、むしろ明るいものにしたいと思っていました。

そんなわけでお聞きになればおわかりですが、『清くさわやか穏やか』な鎮魂曲、というイメージになるかと思います。
ですので、曲の巧拙は別として、聞いていてもそれほど重苦しいイメージがないと思います。

実際私もウォークマンで自分の自作曲ばかり聴いていますが、この曲も聴きやすい曲としてよく聞いています。
自画自賛にはちがいないのですが、そんな「鎮魂曲」ですね笑

暗い曲はなるだけ避けたい?明るい曲の方が元気が出る!

なぜそういう「明るい鎮魂曲」にしたのか?

これは一つには、自分にとって明るい曲の方がふさわしい、ということになります。
元気が出る曲、明るい曲は、やっぱり聴いていても元気をもらえるし、そういう曲を作る際にはなおさらこちらに力がもらえる気がします。
元気
暗い、悲しい曲を作るよりも、そういう元気の出る曲を作る方が楽しいし、不思議なのですが作曲の作業がはかどります。
暗い曲、悲しい曲を作ると、私の場合なぜかわかりませんが無意識レベルで作曲にブレーキがかかる様にも感じます。

そういうわけで、やっぱり人間明るいのが一番。
そういう元気が出る曲を作曲する方が、つくる自分にも、そして聞いていただける人にとっても利益になるにちがいない、というところでしょうか。

以上は、あくまでも私個人の自説にすぎませんし、世の中の短調の曲を否定するつもりは全然ありませんが、このため私の作った曲の中では、少なくとも短調を主調にした曲は圧倒的に少なくなります。

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曲の成り立ちはちょっと複雑-元々はある人からの依頼で

この曲は、こちらでご紹介しているとおり、ひとつの短い曲ということで独立している形にしてありますが、元々は他の2つの曲も合わせて、三つの曲から成る曲集としてつくったもので、その最後を飾るものとしてこしらえてみています。

そして、今だから少し打ち明けますが、この曲、および上のようにこの曲を含めて三つの曲を作った頃、私は他の閲覧者の方からの依頼に応じて、作曲を引き受ける作業もやったりしていました。

今はもうやっておりませんが、つまりこの曲は、そのような方からの依頼を受けて作ったのがきっかけとなっています。
祈り
ですがその後、多少いきさつがあって、結局これを人に渡すよりも自分のものにしておきたいという意図が働き、その結果、あくまでも自分の所有物にとどまっています。

そしてこの三つ目の曲を、ピン立ちつまり独立させて「鎮魂曲」とし、こうして今に至ります。

なお、以前運営していたサイト「丘の上の小径」の前身である「hiromichiの部屋」(ともに現在運営終了)では、この「鎮魂曲」の内容のうち、真ん中の部分みを取りだしてちょっと改変し、「フゲッタ」として作り直してみてもいます。

今回はそこまで手が回りませんが、そのうちその「フゲッタ」もこちらでご紹介してみようかな、とか考えています。

残り二つの曲は?

なお、このようにしてできあがった三つの曲のうち、残りの2つはどうしているかというと、ほとんど破棄の状態。

自分でもほとんど見返ることもなく、奥の院に寝かせたままの状態です。
これらもそのうち、機会があればまた見直してみようかとも思います。

ただ、こういう風にして、以前に一度ネット上にアップした曲を再アップして思うのですが。
以前はそういうわけで、自分の旧サイト、いわゆるHP(ホームページ)に「作ってはアップ、作ってはアップ」し、合わせてそういう音楽好き、作曲を手がけておられるアマチュアの方たち、そしてアマチュアの方もおりました。

とりわけ私の方からリンクを申し込むことも多く、その結果として音楽教室の先生やプロの演奏家の方たちともサイトのリンクや掲示板を通じて様々に交流があったりしていました。

今は昔のようなHP(ホームページ)よりも、こういうブログの方が主流になり、交流の手法も洗練されてきたり、変化してきていますが、時おりは以前にそうやって交流のあった方たちを思い起こしていたりします。
今はほとんどそういうことはやりませんが、そうやって過去に交流のあった方たちも、お元気でいることを願ってやみません。

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