洋紀Hiromichiの部屋

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no later than とnot later thanはものすご~くややこしい!

no later than とnot later thanはものすご~くややこしい!

ちょっと細かくて難しい英語の違いです。

なるだけストーリーを持たせて面白く読めるように心がけましたが、
基本固い内容なので、ご遠慮なくスルーしてください。

今回のテーマは
ネイティブも逃げ出す(?)『no later than 』&『not later than』 の違い」です。

高校生ならno more than~とnot more than~の意味を習うはずです。
左が「ただ~だけ」、つまりonlyと同じ意味になります。
右は「~か、それ以上[せいぜい]」、つまりat mostと同じでしょうか。

また、この反対表現としてmoreの代わりにlessを使い、それぞれ
no less than~とnot less than~という形もあります。

これらはそれぞれ日本語で意味を書くと、左が「~(ほど)も(たくさん)」でas much[many]as~と同じ意味。
で、右は「~か、それ以上[~に勝るとも劣らない]」でat leastと同じ意味だと考えられます。

さらにまた、これの延長上にある形で、たとえば
She is no less charming than her elder sister.
などとすれば、
「彼女は姉に勝るとも劣らないほどかわいい」
となります。

さて、問題は今回タイトルにした
no later than~not later than~です。

この違いは一見上記の熟語表現に対応する意味、その流れを当てはめて考えれば良いように見えます。
つまり左が「(ただ)~(の時間でだけ)」、右は「「~」と同じか、それよりも(時間が)遅い」という表現になってしかるべきです。

と・こ・ろ・が・ですね、
いろいろ検索したりして分かったことですが、そうはいかない!!らしいです。

じゃあ正しくはどうとるべきか、どんな文法事項、用法になるのか。ということで、検索して検索して行き着いた結論が下です。

上の2つの表現の内、左のno later than~は略式、会話表現、および日常で普通に使用されるもので、意味は「~(時間が)まで」、つまりby+「時間点を表す名詞(句)」の用法に当たります。

では右のnot later than~は何だ?となると・・・・・・・・・こいつがややこしい。
これを理解してもらうためには、まず下の「Yahoo知恵袋」をお読みください。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/…/question…/q1033409450

で、これを読んで理解した後で私は考えましたが、少なくとも時間の前後関係をごくおおざっぱに、機械的に日本語に直せば-byと同じ-、こうとらえました。

しかしながらその用法はというと、司法書類などの公式書類、契約書類などの非常にフォーマルな文書上で利用されることが多く、このためこの熟語表現の上で使用されている日時などの時間表現が非常に厳密な意味を帯びて来るようです。

上のリンク先でも日本語にありますが、これをさらに細かく考えますと、no later than~というのは
『~までの時間(~の時間になる前)の間に何らかの事象や行為をなすこと』
で、つまり、というかやはりby~と同じ意味があります。

not later than~も時系列的には同じです。
ところが、ですね。
これの意味するところは
『~(の時間を過ぎて/越えて/~の時間より後で)[・・・・・・は無い、しない、適用されない]』といったもののようです。

つまりno later than~は「~」までの時間帯を言及している、取りざた、対象にしているわけですが、not later thanは逆に「~」という時間の一点を過ぎた後について凝視している、ということになります。

こう考えると、なるほど司法や契約などの関連書類などにnot later thanが利用されるのも納得できます。

そうしたフォーマルな文書はどこの国でも同じだと思いますが、非常に神経質に文言を駆使しています。
このため文言自体はもちろんのこと、文体や構成も非常に堅くなります。
意味上の遺漏を避けようとするためですね。
文書表現上に細大漏らさず将来的に出来しうる可能性を持たせようとしますから。

他にもネイティブが英文で説明しているサイトなどものぞいてみましたが、行き着く結論は上のリンク上での英文と同じで、

not later thanは硬い表現で普通使わない、no later thanはそれよりもくだけた言い方で、日常普通に使われる、

ということのようです。

他にこの2つの違いとして、何があるかを見ると、noとnotの違いがあります。
これはまず品詞の違いが挙げられますが、noは形容詞、notは副詞。

ところがところが!
no later thanに着目!

形容詞はそもそも名詞または代名詞の前後において、これらを修飾するだけのものであるので、noがlater thanにくっついて修飾するのはおかしい!
laterは副詞ですから。

この点notは副詞のため、ちゃんと形容詞laterを修飾できるわけです。
副詞は基本名詞・代名詞以外の品詞を修飾しますから。

これの返答も上の『知恵袋』リンクにありましたが、

「この場合、noは例外的にlaterにかかることが許されている」。

そして、さら付け加えて
「この場合、noはそれゆえ通常の使用形態と異なる(=形容詞のnoが副詞laterを修飾)ため、noが本来持つはずの意味・機能が変わってくる。
(=意味・機能が「弱くなる」、ととらえて良いかも?)」

こういうことのようですね。

言語は文法で仕切りきれないところがあると言いますし、なかなか杓子定規に
「この単語は○○詞だからここにおいてこう使う、××詞だからあそこにおいてこうとらえる」
という、機械的な理解が及ばないところが出てくるようです。

そんなわけで、英語も日本語と同様、人間の活動と並行して刻々変化していきますので、こういった鋳型にはまりきらない部分もあると思います。

英語を学習する側としてはそれを考えると面倒にも感じますが、また一方で、プラス思考でそれもまた魅力と考えるのも良いかも、です。
英語

最後までお読み下された方には感謝、感謝です!

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